現物コメ指数®をスッキリ解説

現物コメ指数®とは
どんな数値?

現物コメ指数®って何!?を徹底解説!
先物取引をより身近な存在に

現在の現物コメ指数®

2025年7月 27,532 円/俵

前月比921円3.24%

※1俵は60キログラムです。

前月の米の相対取引価格:27,613円36円

需給に関する現状DI:5236

米価に関する現状DI:8310

前々月の米の相対取引価格:27,649円547円

需給に関する見込DI:4330

米価に関する見込DI:3524

現物コメ指数®とは?

現物コメ指数®は、前月までの取引データと現場の声(アンケート)を組み合わせて、
今月のお米の価格を推計した、いわば“お米の価格のものさし”です!

お米の価格っていくつかある?

「お米の価格」とひと言で言っても、実はいくつか種類があります。私たちにとって最も馴染みがあるのは、スーパーなどで目にする「店頭価格」ですね。しかし、お米にはもう一つ重要な価格があります。それが、「相対取引価格(あいたいとりひきかかく)」で、川上である出荷業者(生産者・集荷等)と卸売業者等との間で、直接取引された価格です。
相対取引価格を土台に、運送費や人件費などのコストが上乗せされたものが、私たちのもとに届く「店頭価格」となるのです。
そして、「現物コメ指数®とは、日本全国における相対取引価格の平均が、今月どの程度になるかを予測した数値です。

私たちにお米が届くまでの流れ

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(農林水産省が公表する令和4年度米における米の流通経路別流通量の状況)

現物コメ指数®ってどうやって算出されているの?

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Feature01

どんなデータを使うの?

現物コメ指数を算出するために、主に次の2つのデータを使います。詳しい説明はページ後半で!

前月までのお米の相対取引価格

前月までのお米の相対取引価格は「農林水産省」によりHPで公表されており、このデータを軸に現物コメ指数を算出します。

アンケートの結果(DI)

米の流通業者や関係者に「今のお米の需給や価格はどう感じていますか?」「これからどうなりそうですか?」と聞いたアンケート結果です。

Feature02

どうやって予測するの?

「今月」の現物コメ指数®の算出方法

相対取引価格とアンケート結果に関する過去データをもとに、価格動向のトレンドを重回帰分析という手法を使い統計的に分析します。
その分析結果に、直近の相対取引価格やアンケート結果を当て込むことで、「今月」の現物コメ指数を算出しているのです。

Feature03

どんなポイントに注目しているの?

以下のようなポイントに注目して計算しています。

最近のお米の価格がどう動いているか

先月や先々月と比べて、米の平均価格が上がったのか下がったのかをチェックします。

今の米の需給バランス

「お米が足りているか、足りていないか」「米価が高いと感じるか、安いと感じるか」など、流通現場の”肌感覚”をアンケートで数値化したデータを加味しています。

これからの見通し

「これから米の需給や価格はどうなりそう?」という予想も加味します。

もしデータが足りなかったら?

不測の事態により数値が算出されなかった場合は、前々月等に発表されているデータを使用して算出した数値や、場合によっては前月の現物コメ指数を「参考値」として発表します。

使っているデータについて、もう少し詳しく知りたい!

米の相対取引価格ってなに?

Question01

「米の相対取引価格」は、日本全国の出荷業者と卸売業者等との間で、実際に直接、売り買いされたお米(主食用の一等米・うるち米・玄米)の価格です。このデータは、「今、日本のお米がどれくらいの値段で流通しているか」を知るための“お米市場の体温計”みたいな役割を持っています。

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需給に関するDIってなに?

Question02

「需給に関するDI」は、「今、世の中のお米は足りてる?足りてない?」というアンケートに対して、お米の流通や販売に関わる人たちが答えた結果を数値化したものです。100に近づくほど足りていないと感じています。「米穀安定供給確保支援機構」が毎月公表しています。

米価に関するDIってなに?

Question03

「米価に関するDI」は、「今、お米の値段は高い?安い?」というアンケートに対して、お米の流通や販売に関わる人たちが答えた結果を数値化したものです。100に近づくほど高いと感じています。需給に関するDI同様、「米穀安定供給確保支援機構」が毎月公表しています。

過去の相対取引価格・各DIの推移

令和6年度産
令和5年度産

各指標の推移

現物コメ指数

注意事項

任意の時点における現物コメ指数と、その算出に用いた各種指標の値については、縦一列で表示されるようになっています。 これにより、特定の時点における指数と、それに寄与した各要素との関係性が一目で把握できます。
たとえば、2025年1月の軸上には、同月の現物コメ指数に加え、その算出に用いた値である、 前月(2024年12月)時点の相対取引価格および各DI(需給に関するDI、米価に関するDI)が配置されています。

現物コメ指数

算出に用いた
相対取引価格

算出に用いた
需給に関する現状DI

算出に用いた
需給に関する見込DI

算出に用いた米価に
関する現状DI

算出に用いた米価に
関する見込DI

2025年7月

¥27,532

¥27,613

52

43

83

35

2025年6月

¥28,453

¥27,649

88

73

93

59

2025年5月

¥27,863

¥27,102

87

73

94

59

2025年4月

¥26,333

¥25,876

86

73

94

55

2025年3月

¥26,946

¥26,485

89

72

95

54

2025年2月

¥27,242

¥25,927

87

82

92

77

2025年1月

¥25,848

¥24,665

85

80

92

76

2024年12月

¥24,873

¥23,961

78

71

89

67

2024年11月

¥24,460

¥23,820

76

66

90

59

2024年10月

¥23,279

¥22,700

78

60

90

57

2024年9月

¥16,252

¥16,133

89

70

86

70

2024年8月

¥15,862

¥15,626

85

67

82

66

現物コメ指数®と相対取引価格の連動性

現物コメ指数は当月の相対取引価格の平均値を予測した値です。では、その予測はどのくらい正確なのでしょうか?
実は、翌月に農林水産省が公表する「実際の相対取引価格」と見比べることで、その精度がわかります。
実際に、現物コメ指数がどれほど正確に価格を予測しているか、下記のグラフで見てみましょう。

現物コメ指数と相対取引価格の推移

イメージ

相対取引価格

現物コメ指数