「堂島コメ平均®」
(米穀指数)とは?
- ・コメの相対取引価格から算出する指数先物
- ・日本全国100種類以上の主食用米の平均米価の先物取引
- ・価格変動リスクの抑制などに期待
「堂島コメ平均®」とは?
特定銘柄ではなく、
日本全国(北海道から九州まで)の
一等米の平均米価を対象とする
商品先物取引です。

「堂島コメ平均®」商品概要(要約)
従来のコメ先物との違い・
メリット

従来のコメ先物と比べて、
以下の2つの点で大きく異なります。
- 特定の産地品種銘柄に限らないため、
多くの当業者が参加できる市場です。
そのため流動性がより高まることが期待されます。 - 現物の平均米価を最終決済数値とすることで、安心感のある取引ができるようになります。
「平均米価」とは?
「現物コメ指数」を1の位で四捨五入した値になります。
「平均米価」を堂島コメ平均の最終決済数値として採用します。
※「平均米価」の算出に用いられるデータは、農林水産省が公表する相対取引価格であって、現物市場のスポット価格ではありません。
「現物コメ指数®」の公表
堂島取引所は、米穀指数先物市場の開設に合わせて、平均米価の参考値となる「現物コメ指数」を毎月最終営業日に公表します。
「現物コメ指数®」公表の目的
農林水産省が公表する相対取引価格は情報として広く利用されています。
しかし、農林水産省が公表する相対取引価格は、前月のデータであり、当月の価格ではありません。
そこで、当社は毎月最終営業日に当月の相対取引価格を推計する「現物コメ指数」を公表することとしました。
「現物コメ指数」は、よりタイムリーな価格指標として、また取引価格の参考値として利活用されることを期待しています。
現物コメ指数は、6つのデータをインプットすることで算出されます。

「商品先物取引」とは?
商品先物取引とは、将来の一定期日に一定の商品を売買することを約束して、
その価格を現時点で決める取引のことです(経産省、農水省HP)。

商品先物取引で、
できることは?
取引に参加すると・・・
将来の価格変動リスクを抑えることができます。 経営計画の策定に寄与します。
取引に参加しなくても・・・
取引所が毎日公表する価格を、日々の取引や生産計画の指標として活用することが可能です。
なぜなら取引市場では・・・
- 多様な参加者によって、
- 様々な価格情報が集約されることにより、
- 公正で透明性の高い価格が形成されるからです。
証拠金
- 先物市場で取引をする際には、あらかじめ現物や購入代金を用意する必要はありませんが、取引代金の数%程度の「証拠金」を取引の担保として商品先物取引業者に差し入れる必要があります。
-
「堂島コメ平均」の場合、証拠金の数十倍程度の額の取引を行うことになるため、効率の良い資金運用が可能です。(レバレッジ効果)
- ただし、少額の資金で多額の差益を生み出すことができる反面、それを上回る差損を被る可能性もありますので、あらかじめ資金に余裕を持って取引することが大切なポイントです。
建玉および制限数値について
建玉(たてぎょく)
建玉とは、決済未了のものをいいます。
売り約定したものを「売り建玉」、買い約定したものを「買い建玉」といいます。
建玉制限は、公正な市場を維持・確保するため、取引参加者が取引可能な取引数量に一定の制限を設けるものです。
制限数値
一日に変動する約定数値の最大値幅のことです。
相場が極端に上下し、市場が混乱することを避けるために定められます。
①1番限に係る制限数値幅
当月限取引最終日の属する月の前月1日以降の1番限の制限数値幅は、前営業日の帳入数値に、4パーセントを乗じて得た値(当該値に1の位以下の値があるときは、当該1の位を四捨五入する。)とします。
②1番限を除く各限月の制限数値幅
2番限から6番限までの各限月に係る通常の制限数値幅は、前営業日における各限月の帳入数値に2パーセントを乗じて得た値(当該値に1の 位以下の値があるときは、当該1の位を四捨五入する。)とします。
限月
- 建玉を最終的に決済しなければならない月のことを指します。
- 例えば、2025年2月限(ぎり)の場合、2025年2月の当限月最終決済日に建玉を決済します。
- ひとつの限月が●最終決済日を迎えれば翌営業日には新たに生まれる限月(▲新甫限月)が発生して取引が開始されます。
- また、取引最終日が近い限月から順に、1番限、2番限、3番限、4番限、5番限、6番限という。

差金決済とは?

「堂島コメ平均」は、将来の一定の期日の「平均米価」との差額の授受を約束する取引する取引です。
取引最終日が到来するまでは、反対売買(売ポジションの場合は買戻し、買ポジションの場合は転売)により、取引から離脱することができます。
※反対売買により、当初の約定数値(買数値または売数値)と決済値の差金の受払いが発生します。
基本的な使い方1・転売
コメの需給ひっ迫により、コメ先物相場が高くなることを予想し、
X限月を新規に買建て、その後、思惑通り相場が上昇したので転売(売り決済)をした。
(計算例)
堂島コメ平均 X 限月を15,000円で10枚買付け、17,000円ですべて転売した。
転売価格(17,000円)ー 買付価格(15,000円)
= 差損益(2,000円)
差損益(2,000円)× 倍率(50倍)× 枚数(10枚)
= 100万円の利益
(手数料等取引コストは考慮しておりません。)
基本的な使い方2・買戻し
コメが大豊作だったので、コメ先物相場が安くなることを予想し、
X限月を新規に売建て、その後、思惑通り相場が下落したので買戻し(買い決済)をした。
(計算例)
堂島コメ平均 X限月を16,000円で10枚売付け、14,000円ですべて買戻した。
売付価格(16,000円)ー 買戻価格(14,000円)
= 差損益(2,000円)
差損益(2,000円)× 倍率(50倍)× 枚数(10枚)
= 100万円の利益
(手数料等取引コストは考慮しておりません。)
ヘッジ取引とは?
堂島コメ平均で、現物取引と反対のポジションを設定することによって、
コメの価格変動リスクを回避しようとする取引です。
例えば、現物のコメを保有している場合、その価格が下落するリスクを避けるために、先物を売る「売りヘッジ」を行います。一方、価格が上昇するリスクには、先物を買う「買いヘッジ」を行います。

ヘッジ取引① 売りヘッジ
①売りヘッジ(コメ価格の値下がりに備える)
コメを買付けたが、将来、販売する時点の価格が暴落すると損失が発生するので、それは避けたい・・・。

ヘッジ取引② 買いヘッジ
②買いヘッジ(コメ価格の値上がりに備える)
今のコメ価格で購入できればいいが、将来購入時点の価格が暴騰し、コストが増えるのは困る・・・。

取引開始方法
「堂島コメ平均」の取扱いを認められた商品先物取引業者(以下「受託取引参加者(取扱会社)といたします。)に取引口座を開設していただき、取引に必要な証拠金額を預託することで、お取引きが可能になります。
詳細につきましては、受託取引参加者
(取扱会社)にお問い合わせください。

「堂島コメ平均®」受託取引参加者(取扱会社):
ターゲット別「堂島コメ平均」の使い方 コメ生産者 編

【ヘッジ事例】
生産者Aさんは、米価の下落に備えて先物市場で売りヘッジすることにしました。
コメ価格の下落に備えて、
・春に「秋の先物」を14,600円で売り約定。
・秋に先物価格が、13,000円になりました。
先物
14,600円 ー 13,000円 = 1,600円分の利益
一方、現物価格は 春は14,800円で、秋は13,200円になりました。
現物
14,800円 ー 13,200円 = 1,600円分の損失
結果、先物取引でリスクヘッジすることで
現物取引の損失をカバーすることができました。

【注意】例示は先物を使ったヘッジの仕組みを説明するために簡便化したものです。実際の現物価格と先物価格の値動きは、取り扱う現物の産地品種銘柄との関係性によっては異なる価格水準を示すこともあり、また常に全く同じ値動きをするものではございません。
ターゲット別「堂島コメ平均」の使い方 卸売業者 編

【ヘッジ事例】
卸売業者Bさんは、米価の値上がりに備えて先物市場で買いヘッジすることにしました。
【注意】例示は先物を使ったヘッジの仕組みを説明するために簡便化したものです。実際の現物価格と先物価格の値動きは、取り扱う現物の産地品種銘柄との関係性によっては異なる価格水準を示すこともあり、また常に全く同じ値動きをするものではございません。
ターゲット別「堂島コメ平均」の使い方外食産業 編

【ヘッジ事例】
外食産業Cさんは、米価の値上がりに備えて先物市場で買いヘッジすることにしました。
【注意】例示は先物を使ったヘッジの仕組みを説明するために簡便化したものです。実際の現物価格と先物価格の値動きは、取り扱うの産地品種現物銘柄との関係性によっては異なる価格水準を示すこともあり、また常に全く同じ値動きをするものではございません。
ターゲット別「堂島コメ平均」の使い方投資家 編

●オルタナティブ投資でリスク分散に
株式や債券などの伝統的資産と値動きが異なるた め、分散投資を行って全体のリターンの向上を図る ことが可能です。
●少ない証拠金で取引
堂島コメ平均は、取引金額の全額を用意せずとも、 その一部の証拠金を預託することで取引に参加で きます。 取引単位は50倍(3トン相当)です。現物のお米、 3トン分の取引代金の数パーセントの証拠金で取 引が可能に。資金効率の良いお取引きが可能です。
●受渡のない現金決済取引
堂島コメ平均は、現物を受渡する決済はありません。 現物の米を用意しなくてはならなくなったり、引き取 ったりすることが発生しない仕組みです。すべて金銭 の授受により決済される仕組みです。
堂島米市場のDNAを受け継ぐ、
堂島取引所
17世紀の終り頃、世界初の公設取引所と呼ばれる大阪・堂島米市場では、米切手を利用した現物取引が行われていました。
米切手は1枚あたり米1.5トン相当で、これほど大量の現物取引が出来る人は限られていました。
当時の大阪商人は、もっと流動性を高めるために、様々な銘柄の米切手の値動きを代表させる「立物米」という名目を立て、
この名目を売買し、差金決済する「帳合米取引」を生み出しました。
帳合米取引の相場は、米価の先行指標としての役目を果たすとともに、米価の平準化をもたらしました。
現代の指数取引に先駆けて、300年前、堂島の地では、先進的な取引が行われていました。
堂島米市場のDNAを脈々と受け継いだ堂島取引所は、2024年8月、日本初の米穀指数市場を開設いたしました。

Q&A

免責事項:
本ホームページは、堂島取引所の商品先物取引に関する制度の概要説明のみを目的として提供されるもので、先物取引の勧誘を目的としたものではありません。先物取引においては、相場の変動等によって損失が生じる恐れがあり、差し入れた証拠金の全部若しくは一部を失う、または、差し入れた証拠金を超える損失を被ることがあります。また、相場変動等により証拠金額に不足が生じた場合には、追加の差し入れが必要となります。お取引きに際しては、あらかじめお取引先の商品先物取引業者より交付される契約締結前交付書面等の書面の内容を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、リスクの存在、手数料等を十分にご理解いただいた上で、ご自分の判断と責任で取引を行って頂きます様、お願い致します。
また、本ホームページに含まれる記述等の使用に関し、堂島取引所は一切責任を負いません。堂島取引所はホームページの記載事項に関し、将来予告なしに変更することがあります。