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本所の市場は、本所の取引参加者でない生産者、輸入商社、加工業者、一般投資家の方等、どなたでも受託取引参加者を通じて取引に参加することのできる開かれた市場です。様々な人たちが、それぞれの思惑、動機で売買に参加しますので、いろいろな機能を果たしています。

1.大量の取引が迅速、確実に行われます。

商品取引所の取引はきわめて定型化され、安全、確実に行われるよう管理されています。市場では、毎日午前9時から午後3時迄の間、売買立会が行われ、「値段優先の原則」「時間優先の原則」の下で約定します。現物の取引とは異なり、相手を選ぶことなく、大量の取引を容易に行うことができます。

2.公正な先行価格指標の形成をします。

商品取引所では、一定のルールのもとに自由に平等の立場で売買に参加できる仕組みになっていますので、その時々の需給状況や経済、国際情勢等を反映し、将来の見通しなどのあらゆる材料を織り込んだ価格が形成されます。その先物価格は報道機関の情報網やインターネットを通じ、日本国内だけでなく、海外にまで報道されますので、関連業界はもとより世界経済の指標価格となっています。

3.価格の平準化作用が働きます。

商品取引所の先物価格は刻々と各方面に伝えられますので、現物相場は、この先物価格を参考にして、割高な地域には売りが、割安な地域には買いが入り、地域間の価格を縮小する作用が働きます。また、先物市場の限月間でも、割高な限月には売りが、割安な限月には買いが入り、価格平準化作用が働き価格を安定させます。このように、商品取引所の先物取引には、地域的、時間的な価格のひずみを是正する働きを果たしています。

4.価格変動に対するヘッジ機能があります。

商品取引所に上場されている商品の生産、流通、加工などの関連業者にとっても先物取引の最大の利用方法は、保険つなぎ(ヘッジ)だといわれており、売りつなぎ、買いつなぎがあります。産地の天候に左右され収穫量が大きく増減するもの、海外からの輸入商品で為替の変動に影響が出るものなど、値段の動く商品を扱う商売は、いつでもその値動きによる危険にさらされています。このような現物市場での価格変動に対するリスクを先物市場に転嫁し、自らのリスクを回避することで、業者は安心して本来の仕事に専念できるので、これを取引所機能の最大のものと主張する人々も少なくありません。

5.資産運用の場を提供します。

商品取引所の商品先物取引市場で取引するにあたっては、総取引代金を必要とせず、少額(総取引代金の1割程度)の証拠金を預託することで、取引に参加することができます。また、現物を取り扱わない参加者は納会日までに反対売買をすることで差金決済することもできます。先物取引は「売り」、「買い」、どちらからでも参加することができ、参加者自らの判断で収益の機会を得ることが可能となっています。このようなことから一般の投資家も自由に参加する事ができ、資産運用手段の一つとして活用されています。又、こうした投資家の参加は、市場の流動性を確保し、先物取引の機能が有効に働くために必要不可欠となっています。