白金

プラチナは白金とも呼ばれる貴金属です。歴史の表舞台に登場するのは、金や銀と比べると非常に遅く、18世紀半ばだといわれています。その美しさから宝飾品として金と同等の人気を誇る存在ですが、工業用の需要もあります。プラチナは金よりも自然界に埋蔵される総量が少なく、これまでに採掘された量は金の約30分の1です。この点から、金よりも希少性が高いことが分かります。宝飾品向けの需要としては、近年では金選好が強い傾向にあった中国において、経済発展ともにプラチナの需要が拡大し、現在では日本を抜いて世界一となりました。一方、工業用の需要では、触媒活性の高さから自動車の排ガス浄化触媒で利用されます。また、化学的に安定しているため、耐久性が高く、どのような環境でも性能を発揮できることから、自動車部品などにも使用されています。将来的には、次世代自動車に使われる燃料電池など、先端技術の分野で新規需要の拡大が期待されているようです。
上場商品構成品 |
白金 |
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取引の対象 |
純度99.95パーセント以上の白金地金 |
取引の種類 |
限日現金決済先物取引 |
取引単位 |
1枚(10g)(10倍) |
呼値及び呼値の単位 |
1g当たり 10銭(0.1円)刻み |
取引時間 |
[日中立会] 午前9時00分 ~ 午後3時00分 |
取引の期限 |
理論現物価格によるロールオーバー方式での限日取引 |
(理論現物価格) |
本所が指定する通信社が配信する、白金(XPT)の 価格情報の仲値を単純平均したものに、同一の時間帯において当該通信社が公表した外国為替相場(アメリカ合衆国ドル対日本円)の仲値の単純平均を乗じて得た値 詳細は[ 限日現金決済先物取引実施細則 ]第2条参照 |
ロールオーバー方式 |
限日取引の建玉について、その建玉が存在する計算区域※において転売又は買戻しが行われないときは、当該建玉は翌計算区域の直前に消滅し、同時に、消滅した建玉と同一の内容(限日取引については当該計算区域の直後の計算区域とする。)を有する建玉が新たに発生すること
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値幅制限 |
直前計算区域の理論現物価格に100分の10を乗じて得た値(当該値が小数第2位以下の値を有するときは、小数第2位で四捨五入)を、当該直前計算区域の理論現物価格に加減した値 詳細は[ 市場管理細則(貴金属市場) ]Ⅱの1の(1)参照 |
取引開始日 |
2023年3月27日(試験上場) |