上場商品について

上場商品について

銀

銀は、金と並んで古くから人々の営みに関わってきた貴金属の一つです。古代に銀が利用され始めた頃は、銀の価値は金よりも上位でした。紀元前4000年頃には銀を生産する技術が存在し、紀元前3000年頃には宝飾品として使われていたといわれています。古代において、銀は決済手段として利用されました。古代ギリシアではアテネ銀山があり、銀貨による決済が普及。中東から地中海、ヨーロッパやアジアへ広がっていきました。近代より、電気伝導率や熱伝導率に優れた特徴から、工業用として使用されています。また抗菌性を持つため医療の分野でも利用されるなど、用途はさまざまです。世界で最も多く銀の取引をしている取引所は、上海先物取引所とCOMEX(ニューヨーク商品取引所)ですが、次いで現物取引のLBMA(ロンドン地金市場協会)が3番目に多く取引をしています。

上場商品構成品

取引の対象

純度99.9パーセント以上の銀地金

取引の種類

限日現金決済先物取引

取引単位

1枚(1kg)(1,000倍)

呼値及び呼値の単位

1g当たり 1銭(0.01円)刻み

取引時間

[日中立会] 午前9時00分 ~ 午後3時00分
[夜間立会] 午後4時30分 ~ 翌日午前6時00分

取引の期限

理論現物価格によるロールオーバー方式での限日取引

理論現物価格

本所が指定する通信社が配信する、銀(XAG)の 価格情報の仲値を単純平均したものに、同一の時間帯において当該通信社が公表した外国為替相場(アメリカ合衆国ドル対日本円)の仲値の単純平均を乗じて得た値

詳細は[ 限日現金決済先物取引実施細則 ]第2条参照

ロールオーバー方式

限日取引の建玉について、その建玉が存在する計算区域において転売又は買戻しが行われないときは、当該建玉は翌計算区域の直前に消滅し、同時に、消滅した建玉と同一の内容(限日取引については当該計算区域の直後の計算区域とする。)を有する建玉が新たに発生すること

  • 株式会社日本証券クリアリング機構の定める計算区域(前日の夜間立会の開始から当日の日中立会の終了まで)
値幅制限

直前計算区域の理論現物価格に100分の30を乗じて得た値(当該値が小数第3位以下の値を有するときは、小数第3位で四捨五入)を、当該直前計算区域の理論現物価格に加減した値

詳細は[ 市場管理細則(貴金属市場) ]Ⅱの1の(2)参照

取引開始日

2023年3月27日(試験上場)