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参考情報Platinum

参考情報 白金

Platinum

  • ●金以上に希少性が高い
  • ●生産国が南ア、ロシア等一部の地域に偏在
  • ●宝飾品、工業用ともに高い需要
  • ●足元では割安感があり投資妙味
白金の性質

白金(プラチナ)の有史以来の生産量は金の30分の1程度と、極めて希少性の高い金属です。プラチナの主要な供給国は南アフリカ共和国とロシアで、両国だけで世界全体の供給の約80%を占めます。このため両国の政治や経済などが不安定になるとプラチナの生産や供給に影響を与え、価格変動にもつながります。

 

日本では宝飾品としての人気の高いプラチナですが、実は工業用の需要のほうが大きく、工業用7割、宝飾用3割となっています。工業用需要では特に自動車の排ガス浄化の触媒に広く利用されています。また、プラチナは脱炭素の流れを受けて注目される水素の生成にも使われます。燃料電池車(FCV)などの普及にともない、プラチナの需要が高まる可能性もあります。

 

プラチナは腐食(酸化)に強く、酸やアルカリに対しても高い耐性があります。固く、比重が重く、融点も高い安定した金属です。この特性から、触媒など自動車産業以外にも、エレクトロニクス、石油化学、医療などの多様な分野で利用されています。

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●金と同様の値動き

 

●プラチナ生産国の動向
プラチナの主要な供給国は南アフリカ共和国(南ア)とロシアで、南アのシェアは73%、ロシアのシェアは14%と、世界の供給の約80%以上を占めます。両国の政治・経済事情により相場も影響を受けます。たとえば、南アの政情は不安定で、鉱山会社におけるストライキなども頻発しています。また、インフラも脆弱で停電により生産が滞ることもよくあります。ロシアのウクライナ侵攻後、ロシア産のプラチナは国際市場から締め出されていますが、南アのシェアが大きいため、これまでのところ影響は限定的です。

 

●工業用需要の動向
プラチナは自動車の排ガス浄化触媒として広く用いられており実需の影響も受けます。近年は日本や欧米だけでなく中国や新興国でも排ガス規制が強化されたことで需要が高まっていましたが、プラチナが高価であることから安価なパラジウムが代替として用いられていました。しかし、2017年ごろからパラジウムの価格がプラチナの価格を上回る逆転現象が起きました。また、ウクライナ侵攻にともない、世界シェア4割を占めるロシア産の供給が急減したことから、パラジウムの価値が高騰。再度プラチナに回帰する動きもあります。

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変動くり返すも安定推移に。
自動車産業の実需動向により、大きく値が動く
2001~05年、排ガス浄化触媒としての需要増
プラチナ価格は1997~2000年にかけて400ドル前後でしたが、00年代に入ってから世界的に排ガス規制が強化され、排ガス浄化触媒としてのプラチナ需要が大幅に増加。01年には600ドル前後と大きく価格を伸ばしました。その後も安定的に推移し、05年には1000ドル台を突破しました。

 

2006~10年はプラチナ供給懸念により急騰
排ガス浄化触媒としての需要はさらに高まり、06年1300ドル台まで上昇。07年はサブプライム住宅ローン危機、原油高騰と市場の混乱が続き、安全資産としてのプラチナに資金が流入しました。さらに南アフリカでプラチナ鉱山事故が相次ぎ、供給減への懸念から一気に上昇へと加速。08年3月には史上最高値の2290ドルを記録。ところが同年9月のリーマンショックによる世界金融危機が発生すると、翌月に一時800ドルを割るまで大暴落。しかし、09年以降は世界経済も回復し始め長期的な上昇トレンドになりました。

 

2011~15年は中国の景気減退から下落
11年初頭1800ドル台に達したのをピークに、プラチナの価格上昇は一旦落ち着きを見せ、13年は1400~1600ドル前後を推移。14年後半からは中国の景気が大きく減退し、自動車需要の減少が懸念されたことで長期的な下落トレンドに。15年には、中国株の暴落から世界同時株安へと発展。さらにフォルクスワーゲン社の排ガス不正問題が追い打ちとなり、11月には800ドル台前半まで急落しました。16年には、イギリスのEU離脱問題の影響で価格が大きく上下。17年以降は900ドル台の安定した推移となり、前後しながらも20年初頭には約2年ぶりに1000ドル台まで戻りました。

 

2016~20年、コロナショックを越えて回復
20年のコロナショックにより、一時500ドル台まで急落する事態に。しかし、経済対策による景気回復とともに、プラチナ価格も半年程度で元の水準まで戻りました。11月にはアメリカ大統領選挙で環境政策を掲げる民主党バイデン氏が勝利し、燃料電池の素材として価格上昇へ。21年2月には1300ドル台を記録。しかし、新型コロナの変異種デルタ株が世界各国で蔓延し始めると、6月半ば以降は緩やかに下落。8月には再び1000ドル台を割り込み、9月には901ドルを記録。11月にはオミクロン株の報告があり、経済不安からその価格は大きく下落しました。その後、ロシアとウクライナ情勢の悪化を受けて一時急騰しましたが、上昇が長く続くことはなく下落に転じています。23年現在、プラチナ価格は1000ドル前後の推移となっています。

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白金はFXと同様、世界中で取引されほぼ24時間価格変動しているのが特徴です。


●日本時間では、まず、午前中が一つの重要な時間帯です。

日本市場の参加者は前日のNY市場の引けを見て、価格の方向性を判断しながら取引します。また途中から中国・香港、さらにシンガポール勢が参入するため、午前中に大きく値が動くことも少なくありません。特に為替市場に動きがあった場合には、そのような傾向が強まります。

 

●日本時間夕方

日本時間夕方に、

インド勢・中東勢、欧州勢が参加し始めると、値動きはさらに活発化します。

 

●日本時間夜

日本時間夜そして夜(欧州時間の午後)には、NY勢が参入。

 

●日本時間夜中

夜中になると、NY市場では世界の投資家たちが参入して値動きはより活発化します。