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1.概 要
現物を扱う当業者には多種多様な受渡しのニーズがありますが、先物市場では受渡条件が限定されていることから、利用を躊躇する声も聞かれます。
また、大手の当業者を中心に、先物市場で大口のヘッジ注文を行う際のマーケットインパクトを懸念する声もあります。
こうした当業者の利便性を高め、先物市場への参加を促すために用意されたものの一つにEFP取引があります。
EFP取引を使えば、先物市場を使いながらもニーズに即した受渡しが可能になり、また現物売買契約を先物市場で効率的にヘッジすることができます。
2.仕組み
当業者は、市場外で行った現物売買契約を背景に、合意に基づくEFP取引の申し出(先物市場における同一価格、同一限月、同一数量の売付け注文及び買付け注文)を取引所に行うことで、先物市場での取引を成立させることが可能になります。
3.効 果
- 先物市場で取引しながら、受渡しについては契約どおり現物の取引で行うため、取引所の受渡条件に限定されることなく、自由にオーダーメイドの受渡しをすることが可能になります。
- 当事者間で合意した先物価格での市場参加・市場離脱が容易になるため、効率的なヘッジが可能になります。
- 大口注文の場合でも、自らの注文によって先物市場における約定値段が影響を受けません。
4.具体例
T.EFP取引・新規-新規『効率的なリスクヘッジの実現』 ≫≫≫ クリック
- 先物市場でヘッジしていない売方と買方が市場外でEFP取引を前提とした現物売買契約を締結。
- 現物売買契約の値決めは先物価格を採用。
- 売方、買方双方とも現物売買契約と同時に先物市場でのヘッジ(売方:現物調達までの間の買いヘッジ、買方:現物購入後の売りヘッジ)が必要となるため、EFP取引を本所に申請し、先物市場でヘッジをします。
U.EFP取引・新規-仕切『効率的なリスクヘッジ及び市場離脱を実現』 ≫≫≫クリック
- 先物市場でヘッジしている売方が市場外でEFP取引を前提とした現物売買契約を締結。
- 現物売買契約の値決めは先物価格を採用。
- 売方は、契約と同時に先物市場でヘッジが不要となるため、EFP取引を本所に申請し、先物市場から離脱します。
- 買方は、契約と同時に先物市場でのヘッジが必要となるため、EFP取引を本所に申請し、先物市場でヘッジをします。
V.EFP取引・仕切-仕切『オーダーメイドの受渡を実現 ≫≫≫ クリック
- 先物市場でヘッジしている売方と買方が市場外でEFP取引を前提とした現物売買契約を締結。
- 現物売買契約の値決めは先物価格を採用。
- 売方、買方双方は、契約と同時に先物市場でのヘッジが不要となるため、EFP取引を本所に申請し、先物市場から離脱します。
- 契約どおり市場外でオーダーメイドの受渡しをおこないます。